【音楽はシュウカツを彩る】大丈夫、行こう、あとは楽しむだけだ ~YOASOBI『群青』の歌詞より~
★このブログは就職活動の喜怒哀楽をずっと見てきた横山が、皆さんの就活シーンで励みになるような音楽を、紹介したり、はたまたその時を懐かしんだりするブログを目指しています。★
こんにちは。明日佳グループ採用担当のみつです。アットーレさんのブログの一部を担当することになりました。
就活たのしんでいますか?
まだ始めていない人も、始めた人も、内定出た人も、みんなが楽しめたり、元気が出たり、するような楽曲をこのブログで紹介していきたいと思っています。新卒採用担当者としても面接では、よく音楽の話を聞いていました。
今日は、「はじめまして」でもあるので、YOASOBIの『群青』の歌詞を見ながら、
僕の就活をちょっと振り返ってみたいなと思います。
嗚呼、いつもの様に
過ぎる日々にあくびが出る
さんざめく夜、越え、今日も
渋谷の街に朝が降る
どこか虚しいようなそんな気持ち
つまらないな
~YOASOBI『群青』の歌詞より~
冒頭始まるこの曲の歌詞、
僕の学生時代も、こんな感じでした。
研究室と自宅とバイト、時々遊びの繰り返し。
ふと思うと、
「あれ、俺、どうしたいんだっけ。
なんでこの研究室にいるのかな?」
僕は歌詞に出てくるような渋谷じゃないですけど、
夜が明けるまで友達の家で、麻雀をしていたり、
ドラゴンクエストをしていた思い出があります。
そして、奨学金を借りてまで行った大学院が嫌になって。。。
3か月くらい釣り三昧をしていたら指導教官から呼び出されたこともあります。
そんな僕でも就活をしなくてはいけない時期が迫ってきました。
周りがそわそわ動き始めました。
着た事のないスーツを着て、履歴書の写真を撮り、
何度も何度もネクタイの締め方がわからずやり直したりも。
23卒の方や、24卒、これから就活を控えている人たちと、僕の時代とこの辺りはあまり変わらないと思いますよ。
ちょっとだけ違うのは、
みんなと紺や黒の同じようなリクルートスーツを着るのが少し嫌で、
成人式に使った若草色のスーツを着て合同説明会にいきました。
目立つためです。(今思うと効果があったかどうかはわかりません。)
とにかくみんなが始めだしたから始めたのと、
ただただ研究室にいてもつまらなかったから大人の話を聞いてみよう。
そう思って就活をはじめたのです。
最初は「休みが多いところ」そんな基準で仕事を探していました。
インターネットが普及していなかったので企業情報がたくさん載った冊子が、どこからともかく送られてきて、企業ページについているはがきに自己PRを書いていくのです。字が下手なのに。今でいうエントリーシートのようなものですね。
第一志望の会社は、志望動機に「休みが多いから」って書きました。
企業からは返事すらありませんでした。
(でもね。その企業の名前は、もうありません。)
皆さんはバブル崩壊という言葉きいたことありますか?
ちょうど僕が、就職活動を始めたとき、
バブル崩壊が起きました。
去年まで派手な採用をしていた企業が軒並み採用を控えだしたのです。
知らず知らず隠してた
本当の声を響かせてよ、ほら
見ないフリしていても
確かにそこにある
~YOASOBI『群青』の歌詞より~
当時、のんびりしていた僕も、
「今までの先輩たちように俺らは、就活は簡単にいかないな。」ということを認識しました。
そして、だんだん、就活をしていきながら、いろいろな大人の声をききながら、
「自分がほんとは何をやりたいのか?」
ずいぶん悩みました。
家族だけではなく、バイト先の上司。
いつも行く床屋の店主。
彼女。友達。
結局、やりたいことなんて見つかりませんでした。
学生時代に将来やりたいこと、見つけている人うらやましい。
ぼんやりとおもったのは将来地元で独立したいな。
そんな想い。に気が付きました。
そして、独立するためには、応援してくれる人を探さなきゃ。
多くの人を地元で探せるように地元の小さな企業で就職して、早くえらくなれそうなところで仕事をしよう。
何も知らない。人の話も聞けない僕は、
自分なりに考えて、自分がすべて正しいと思い、
北海道エリアに限定しながら
いくつかアプローチをしました。
かつて、エントリーはがきが戻ってこなかったように
もう休みにはこだわりませんでしたね。
後から考えると、動き方、いろいろ反省するところ、たくさんあります。
ただ、一番いえるのは、自分自身の知っている世界や価値観がすべてではない。
ということです。
感じたままに描く
自分で選んだその色で
眠い空気纏う朝に
訪れた青い世界
好きなものを好きだと言う
怖くて仕方ないけど
本当の自分
出会えた気がしたんだ
~YOASOBI『群青』の歌詞より~
内定をいただいた企業は、
指導教官からは反対もされた小さな企業でした。
大学の同期は、ほとんど大手企業、そして研究分野を何らかの形で活かせそうなところで選考が進んでいました。
でも、「もともと将来独立したい。」
そういう気持ちがあったので、長くその組織に居続ける気持ちはありませんでした。
そこで、面接で社長にもそんな想いをぶつけました。
「そのくらいの気持ちの方がいい。」
そう言ってくださり、将来の独立も見据えて入社を認めてもらえました。
僕が知らなかっただけかもしれませんが、
当時、独立前提で就職活動する人は僕の周りにはほとんどおらず、
変わり者扱いをされたのを覚えています。
長年採用担当者をしてきて、強く言いたいこと
「就活って、その人それぞれのスタイルがある。」
周りを見たって
誰と比べたって
僕にしかできないことはなんだ
今でも自信なんかない
それでも
~YOASOBI『群青』歌詞より~
実は社会人経験をずいぶん重ねても
人と比べたりすることもあるし、羨んだり、
昔の仲間をみて自分がむなしくなったりすることもあります。
「みんなと同じように大手企業に行けばよかったのかな。」
そう思う日もあります。
今でもあります。
そんな時にこの曲が流れてきました。
令和3年の紅白歌合戦でもYOASOBIがこの曲を歌ったそうですね?
新しいチャレンジは日々おこります。自信はないこともたくさんあります。
でも、分かっているのは、
積み重ねた失敗の上に、今の自分と経験があること。
だから、
「自分に当てはまらない他人の成功法則に巻き込まれないでほしい。」
初めて感じたこの痛みも全部
好きなものと向き合うことで
触れたまだ小さな光
大丈夫、行こう、あとは楽しむだけだ
~YOASOBI『群青』歌詞より~
体験した人にしかわからないことがあるから、
大いに自分流の就活を楽しんでください。
そして、数年後には、懐かしんでください。
就活が激動であればあるほど想い出には味わいがありますよ。
僕が仕事で好んでお付き合いする若手の社会人は、失敗をたくさんしてきた人です。
ガクチカより失敗の話をたくさん聞きたいなと思っています。
多くの人と出会ってきましたが、おおむね、苦労した人は、その苦労の分だけ、人の痛みがわかるような気がします。
いま、世の中の価値観が大きく変わろうとしています。
従来型の経済が通用しなくなってきているところも。
そんな時にこそ力強いのは思い通りにならないときに、
どうやって受け入れてきたか。
他人に手を差し伸べてきたか。
そんな人たちが、求められてくるはずです。
――
最後に、YOASOBIにも少しふれておきましょう。
ボーカロイドプロデューサーのAyaseとシンガーソングライターのikuraによる2人組のユニットということですが、
YouTubeで流れてきたアニメーションで知りました。
「夜に駆ける」がデビュー曲なんですね。
僕が知ったのは、その英語バージョンのInto The Night
正確に言うと英語バージョンを聞いて、どこかで聞いたことあるな。
と調べたのがYOASOBIをもっと知るきっかけとなりました。
はじめは2人組なんてことも知らなかったし、ボーカロイド風の曲だなぁ。
とだけ思っていたのですが、男女の二人組なんですね。
曲作りについても小説を素材として曲をつくる。
Ayaseもikuraもそれぞれ自身の活動もしていながら、
夜遊びのようなプロジェクトという感じでユニット名を決めたらしいですね。
「夜遊び感覚」すごくZ世代っぽいなぁ。
と思います。これからもたくさんの楽曲がたのしみです。
2019年デビューですが、たくさんの曲がすでにリリースされていますので、
聞いたことがない方は、一度聞いてみてください。
僕のおすすめは「三原色」という曲です。
かつてあそんだ仲間たちを思い出します。
※関連リンク
YOASOBIオフィシャルサイト
YOASOBI (@YOASOBI_staff) – Twitter
Ayase / YOASOBI – YouTubeチャンネル
(まとめ)
〇自分自身の心の想いに耳を傾けてください。
〇他人の動きに心躍らされないように。
〇就活の失敗を楽しもう。
<プロフィール>
みつ(横山光紀) (明日佳グループ 管理部 採用担当兼転職コンサルタント)1971年 北海道生まれ
札幌市在住。ベンチャー企業のエンジニアを経て、人事職、就職支援、転職支援の業界で20年以上。
趣味はアウトドア。等身大でなおかつ自分自身の新しい側面に気がつく(新しい道が拓ける)就職支援や、時流を読んだ転職アドバイスで世代を超えて、また数年越しの相談も少なくない。
音楽好き。チャリティ企画で自ら楽曲をプロデュースした経験もあり。(楽器は弾けない)